9.ランプレセプタクルの接続方法と接続手順
ランプレセプタクルは、電球のソケットのことです。
ランプレセプタクルに電線を結線する時は、電線の芯線の形を輪の形にしなければいけません。
第二種電気工事士の技能試験ではランプレセプタクルの結線は出題されやすいので結線できるようにしておいてください。
このページの目次
ランプレセプタクルって何ですか?
ランプレセプタクルとは、手で回して取り付ける電球のソケットのことです。
部屋の照明の種類といえば蛍光灯が多いですが、一般形の電球が取りついているトイレ、玄関、階段の照明はランプレセプタクルが施工されていて手で回して取り付ける設計になっています。
ランプレセプタクルに電線を取り付ける時の注意事項は、ランプレセプタクルに電線を取り付ける端子はねじ止めになっていますので、電線を接続するには電線を輪の形に加工しなければいけません。
埋込形スイッチやコンセントのように電線は差し込み式ではありませんので、慣れるまで少し時間が掛かると思いますが頑張って練習してください。
それでは、電線の輪の作り方を使ってランプレセプタクルへ電線を接続してみましょう。
芯線を輪の形に加工する方法はこちら輪の作り方を見てください。
ランプレセプタクルの接続手順
ランプレセプタクルが何なのかわかったところで、次は、実際にランプレセプタクルを使って芯線を接続してみましょう。
ランプレセプタクルの接続手順は、
- 電線の絶縁被覆をはぎ取る
- 電線の芯線を輪の形に加工する
- 端子に電線を取り付ける
の3ステップで接続できます。
ランプレセプタクルの接続の仕方は芯線を輪の形に加工しなければいけないので少しコツが必要です。芯線を輪の形に加工する方法がわからない方は加工方法も一緒に覚えてください。
ランプレセプタクルの作業手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。
手順1.電線のシースをはぎ取ります
電線のシース(灰色の外部被覆)を、ランプレセプタクルの高さと同じくらいの長さとなるようにはぎ取ります。
手順2.電線の絶縁被覆をはぎ取ります
電線の絶縁被覆(白色と黒色の線)をランプねじ込み銅の高さと同じくらい残して、それ以外の絶縁被覆をはぎ取ります。
手順3.電線を輪の形に加工します
芯線(銅線)をペンチと同じくらいの長さで切断して2本の電線に輪の形を作ります。
電線を輪に加工した状態は次のようになります。
手順4.ランプレセプタクルに電線をセットします
ランプレセプタクルの左右にある端子に電線をセットしてください。
なお、ランプレセプタクルの端子には極性がありますのでプラス極(非接地側)とマイナス極(接地側)の接続時に注意してください。
ランプレセプタクルを上から見た写真で説明します。
- 外の端子から器具の中心に向かっている端子はプラス極(非接地側)ですので、黒色の電線を接続します。
- 中心電極の外側を覆っている端子はマイナス極(接地側)ですので、白色の電線を接続します。
極性は間違えやすいですので気を付けてください。
手順5.端子のねじを締めつけます
ランプレセプタクルの端子のねじを締めつけて完成です。
最後に端子に接続した電線がしっかりねじで固定されているのか少し引っ張って再度確認してください。
ねじが緩んでいたら減点になりますので注意して作業してください。