7.差込形コネクタの接続方法
差込形コネクタとは電線を接続する為の材料です。
電線の接続方法にはリングスリーグと差込形コネクタの2種類がありますが、差込形コネクタの方が簡単にできます。
ここでは、差込形コネクタを使って電線を接続する方法の作業手順を紹介しています。
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差込形コネクタの説明
電気工事を行う時は、電線をブレーカーから伸ばしてボックスなどの中継点を通ってコンセントや電気機器へ電気を送りますよね。
ボックスの中ではいろいろなところへ伸びる電線が配線されているので、電線の芯線どうしを何かの材料を使ってつなぎ合わせないと、電気をコンセントや電気機器に送ることができません。
電線の芯線どうしを接続する方法は、リングスリーブを使う方法が一般的ですがその他に差込形コネクタを使う方法もあります。
上の写真で説明すると、左側が差込形コネクタ、右側がリングスリーブです。
差込形コネクタとは、電線の芯線を差し込む周りがプラスチックに覆われている長方形の形をした物体で、電線の芯線を差し込む穴が2つや3つなど様々な穴の数の種類があります。
差込形コネクタの使い方は、芯線を穴の中に差し込むだけで芯線の接続ができます。
リングスリーブの接続には圧着する圧着ペンチが必要ですが、差込形コネクタの接続には圧着ペンチは必要ありませんのでとても簡単に接続ができます。
差込形コネクタの接続方法の手順
差込形コネクタが何なのかわかったところで、次は、実際に差込形コネクタを使って芯線を接続してみましょう。
差込形コネクタの接続方法は、
- 電線の絶縁被覆をはぎ取る
- 電線の長さを調節する
- 差し込み口から電線をいれる
の3ステップで接続できます。
差込形コネクタの接続の仕方は電線をむいて差し込むだけなのでとても簡単です。コツもなにもいりません。手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。
手順1.電線の絶縁被覆をはぎ取ります
最初は、VVFケーブルのシースのはぎ取りを行った後に、電線の絶縁被覆(銅線を覆っている黒色の部分)を差込形コネクタの全長くらいの長さくらいではぎ取り芯線を露出させます。
手順2.電線の長さを調節します
次は、上の写真の差込形コネクタの右側(赤色の線で囲まれたところ)を見てもらうと、長細いくぼみが描かれていることに気がつくと思います。
このくぼみは何に使うのかというと、差し込み口の中に挿入する銅線の長さを調節する時に使います。つまり、電線の長さを測るゲージです。
ゲージを使う時の注意点は、ゲージよりも銅線が長いと差込形コネクタからはみ出してしまい、ゲージよりも短いとしっかり接続できません。
したがって、このゲージの長さと同じくらいになるように、電線(銅線)を切断してください。
手順3.差し込み口に挿入します
最後は、電線を差込形コネクタの差し込み口に挿入して完成です。
※差し込む時は力を入れなくてもすんなり入っていくと思います。
電線の差し込みが終わった後は、電線を軽く引っ張ってみて電線が抜けないことを確認してから作業を終えてください。