圧着ペンチを使ったリングスリーブの接続方法(第二種電気工事士の技能試験対策)

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6.圧着リングスリーブの接続方法

圧着リングスリーブは、電線を圧着して結線する為の材料のことです。

圧着リングスリーブ接続するには、リングスリーブと圧着ペンチを使って行います。

第二種電気工事士の技能試験では圧着リングスリーブ接続は出題されやすいので結線できるようにしておいてください。

このページの目次

圧着リングスリーブ接続の説明

リングスリーブ

圧着リングスリーブ接続とは、リングスリーブと圧着ペンチを使って電線の芯線どうしを接続する為に使う接続方法です。

リングスリーブには、大、中、小という大きさの種類があり、また、圧着ペンチにもリングスリーブの大きさによって使用できるダイスが決まっています。

したがって、リングスリーブの大きさとダイスの大きさが合っていないと正しく圧着できないので注意してください。

圧着リングスリーブの接続は技能試験にも良く出題されますので、次に示す圧着できるリングスリーブの大きさと電線の種類と本数を覚えましょう。

リングスリーブで圧着できる電線の本数
スリーブの
大きさ
電線の種類と本数
1.6mm2.0mm
2~4本2本
5~6本3~4本
7本以上5本以上

このように、リングスリーブの大きさとダイスの大きさの他に電線の本数も合っているのか確かめて圧着しなければいけないことを覚えておいてください。

また、リングスリーブの接続は圧着手順がありますので、圧着手順も間違えないように覚えてください。

リングスリーブの圧着に使うダイスについて

リングスリーブの圧着を行う時はダイスの大きさを確かめます。

特に難しく考えなくてよく、リングスリーブの大きさと同じダイスで圧着すれば大丈夫です。

圧着で注意することは、電線の太さ1.6mmを2本圧着する場合はリングスリーブの大きさは小ですが、圧着ペンチは小ダイスではなく極小(1.6×2)ダイスを使いましょう。

なお、1.6mmを1本と2.0mmを1本圧着する場合は小ダイスを使います。極小ダイスは1.6mm2本の場合のみ使用です。

それでは、次は、圧着ペンチの圧着手順を見ていきましょう。

リングスリーブの圧着手順

圧着する時に使うリングスリーブの大きさと電線の本数とダイスの大きさがかわかったところで、次は、実際にリングスリーブと圧着ペンチを使って芯線を接続してみましょう。

圧着ペンチを使ったリングスリーブの圧着手順は、

  1. 電線の絶縁被覆をはぎ取る
  2. 電線の芯線をリングスリーブに挿入する
  3. 圧着ペンチで圧着する

の3ステップで接続できます。

リングスリーブの圧着の仕方は電線の本数とダイスの大きさがわかれば簡単に作業できます。

圧着ペンチを使ったリングスリーブの圧着手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。

手順1.電線の絶縁被覆をはぎ取ります

電線の絶縁被覆をはぎ取る

まずは、VVFケーブルのシースをはぎ取ります。

次は、芯線の長さがリングスリーブの2つ分くらいの長さになるように、電線の絶縁被覆(白色、黒色の部分)をはぎ取ります。

手順2.電線をリングスリーブに挿入します

電線にリングスリーブを挿入する

いくつかの電線にリングスリーブを1つ挿入します。

電線の太さと本数により、リングスリーブの大きさは決まっています。作業時は上の表で確認してください。

手順3.リングスリーブを圧着します

電線の太さと本数でダイスを変える

リングスリーブに一致した圧着ペンチのダイスを使って、リングスリーブを圧着します。

圧着する時はとても硬いですが、圧着ペンチのグリップを最後まで握りしめてください。

この作業の場合は、電線の太さ1.6mmが2本なので一番小さいダイスを使います。

手順4.刻印が打たれます

リングスリーブに打刻される

圧着が正常に終わると、リングスリーブに刻印が打たれます。

この作業の場合は、一番小さいダイスで圧着したので○印です。

手順5.電線の先端の長さを調節します

電線の先端の長さを整える

電線の先端を規定の長さにペンチで切断して整えたら完成です。

最後に電線がしっかり圧着されているのか少し引っ張って再度確認してください。

もし、圧着部分が緩んでいたら減点になりますので注意して作業してください。

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