埋込形スイッチと埋込形コンセントの接続手順(第二種電気工事士の技能試験対策)

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14.埋込形スイッチと埋込形コンセントの接続手順

埋込形スイッチと埋込形コンセントとは、壁の中に埋め込んで壁の表面の高さとなるように1箇所にまとめて設置したスイッチとコンセントのことです。

埋込形スイッチと埋込形コンセントの接続方法は、VVFケーブルのシースと絶縁被覆をはぎ取って接続口に電線を接続します。

第二種電気工事士の技能試験では埋込形スイッチと埋込形コンセントの結線は出題されやすいので結線できるようにしておいてください。

このページの目次

埋込形スイッチと埋込形コンセントの接続方法

埋込形配線器具(スイッチとコンセント)と取付枠

埋込形スイッチと埋込形コンセントとは、壁の中に埋め込んで取り付け枠で壁に固定して壁の表面の高さで配置したスイッチとコンセントのことです。

壁に埋まっている埋込形の配線器具の他に壁に出っ張って取り付いている露出形の配線器具もありますが、埋込形の配線器具にすると見た目が綺麗になるので多く取り付けられています。

埋込形スイッチとコンセントを接続する時は、上の写真を見てもらえばわかりますが、右側の取付枠には上段、中段、下段の3ヶ所の埋込形配線器具の取り付け場所があります。

では、取付枠にスイッチとコンセントの埋込形配線器具を2つ取り付ける場合は、どの場所を使えばいいと思いますか。

どこでも使ってしまえばいいわけではなく、埋込形配線器具が2つある時は、取付枠の上段と下段を使うようにしてください。

技能試験の時に、埋込形配線器具を2つ取り付ける場合に取付枠の真ん中を使うと減点の対象になりますので注意してください。埋込形配線器具が2つある場合は、取付枠の真ん中は使わないことと覚えておいてください。

埋込形スイッチと埋込形コンセントの接続手順

埋込形スイッチとコンセントがわかったところで、次は、実際に埋込形スイッチとコンセントを使って芯線を接続してみましょう。

埋込形スイッチとコンセントの接続手順は、

  1. 取付枠に埋込形スイッチとコンセントをセットする
  2. 電線の絶縁被覆をはぎ取る
  3. 電線の芯線の長さを調整する
  4. 埋込形スイッチとコンセントに電線を取り付ける

の4ステップで接続できます。

なお、埋込形スイッチとコンセントの接続方法は、埋込形配線器具を2つ使うので取付枠は上段と下段の場所を使用します。

埋込形スイッチとコンセントの接続手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。

手順1.取付枠に埋込形スイッチとコンセントを取り付けます

埋込形配線器具(スイッチとコンセント)を取付枠に取り付けた状態

取付枠へ埋込形スイッチとコンセントの取付方法は、今までの埋込形配線器具を取り付けた方法と同じです。器具の上下方向を確認してから取付枠の上側と下側にセットして取付枠の金具穴にマイナスドライバーを差し込んで、てこの原理で取り付けてください。

詳しい取付枠への取付方法はこちらを参考にしてください。

埋込形配線器具(スイッチとコンセント)を取り付け終わると上の写真の状態になります。

手順2.ケーブルのシースと絶縁被覆をはぎ取ります

埋込形配線器具(スイッチとコンセント)に接続する電線を用意します

VVFケーブルのシース(灰色の外部被覆)のはぎ取り方法と絶縁被覆のはぎ取り方法は、今までの埋込形配線器具を取り付けた方法と同じです。

今までと違うことは、埋込形コンセントに電線は2本、埋込形スイッチに電線は2本必要になりますので合計で電線は4本必要になることです。

配線器具を動作させるには接続端子が4コ必要ですので、3芯VVFケーブル1本で電線3本と渡り線の電線1本で電線を4本用意して芯線の長さを整えてください。

手順3.埋込形スイッチとコンセントに電線を差し込みます

埋込形配線器具(スイッチとコンセント)に電線を接続して完成した状態

配線器具の接続端子の奥まで電線を差し込んだら完成です。

コンセントの非接地側の端子には黒色、Wと書かれた端子には白色の電線を接続しなければなりません。非接地側の端子は渡り線を使って埋込形スイッチとコンセントを配線すると両方の器具に電気を流すことができます。

作業が終わりましたら最後に電線はしっかり固定されているのか軽く引っ張って確認してください。

もし、電線を軽く引っ張って引っこ抜けたら減点の対象になるので注意してください。

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