第二種電気工事士の筆記試験対策「金属管工事の接地工事や施工場所」などの説明

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2.金属管工事の概要と接地工事・施工場所

金属管工事とは、金属管の中に電線を通して機械・器具へ電気を送る工事方法のことです。

金属管の接地工事の種類、金属管工事を行ってもよい場所は、電気設備の技術基準の解釈で決められています。

試験に出題される確率はあまり高くありませんが試験範囲に含まれていますし、実際に電気工事を行う時は必ず知っていなければならない知識なのでしっかり覚えてください。

このページの目次

金属管工事について

ねじなし金属管

金属管工事で使用してもよい低圧屋内配線の電線は、屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線で、より線又は直径3.2mm(アルミ線は4mm)以下の単線であることとされています。
※一般的な屋内配線では、600Vビニル絶縁電線(IV線)が広く使われています。

金属管工事で使用する電線管の種類は、薄鋼電線管(C管)、厚鋼電線管(G管)、ねじなし電線管(E管)の3タイプです。

ねじなし電線管はねじを切らずに使いますが、薄鋼電線管と厚鋼電線管はねじ山を使って金属管どうしやボックスと接続していくので金属管を途中で切断した時は金属管の端口をネジ切り機でねじ山を作ります。

金属管どうしを連結させたり、金属管の途中に接続点を設けて金属管を分岐させたりする時は、

  • カップリング
  • ノーマルベンド
  • ロックナット
  • ねじなしコネクタ
  • アウトレットボックス
  • 露出ボックス

などの付属品を使い、金属管の端口には、電線の被覆を損傷しないようにブッシング(金属管工事からがいし引き工事に移る場合は絶縁ブッシング)を装着します。
※それぞれの金属管に適合した付属品が用意されているので電気工事を行う時は間違えないようにしてください。

また、金属管を曲げる時はパイプベンダーを使って行いますが、曲げ半径(屈曲部の内側の半径)が決まっており、管の内径の6倍以上となるように曲げてください。金属管を支持する支持点間の具体的な距離については電気設備の技術基準では触れていませんが内線規定では2m以下とすることが望ましいと書かれています。

金属管を造営材などに据え付けたら金属管に電線を収めて配線を行っていきますが、金属管の中に電線の接続点を設けることは許されていませんので、電線を接続する時は必ずボックスを設けてその中で行うようにしてください。

爆燃性粉じんなどがある特殊な場所や機械的衝撃を受けるおそれがある場所などではケーブルを金属管に収めて施工することもありますが、その工事は金属管工事ではなくケーブル工事に含まれます。

金属管工事では、絶縁電線を使用して施工していきますので工事の種類を間違えないようにしましょう。

金属管の接地工事について

金属管の接地工事を表にまとめると次のようになります。

金属管の接地工事の表
工事の名称使用電圧
300V以下300V超
金属管工事D種接地工事
(条件付きで省略可能)
C種接地工事
(条件付きでD種へ緩和)

接地工事を行う時は、基本的には、低圧屋内配線の使用電圧が300V以下の時は金属管にはD種接地工事を、300Vを超える時は金属管にはC種接地工事を施すことになっています。しかし、使用電圧が300V以下で次の条件に該当する場合は接地工事を省略することができます。

  • 金属管の長さが4m以下で乾燥した場所に施設するとき
  • 屋内配線の使用電圧が直流300V又は交流対地電圧150V以下の場合で、金属管の長さが8m以下で簡易接触防護措置を施すとき又は乾燥した場所に施設するとき

その他では、低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超えるは時はC種接地工事を施しますが、接触防護措置を施す場合はD種接地工事でも行えます。

このように、金属管工事はどのタイプの金属管を使っても接地工事を行う必要があります。

金属管は電気を流す材質なので漏電などにより金属管に電気が流れて人が感電したり火災事故などが起きないようにする為に、接地工事を行い電気を地中に埋めた接地極に流す対策を施しましょう。

また、金属管では、金属管どうしや金属管とボックスとの接続時はボンド線とラジアスクランプなどを使って電気的に接続してください。
※E管では、ボックスとの接続時はねじなしボックスコネクタのアース端子でボンド線をビス止めできます。

金属管工事の施設場所について

金属管工事が施設できる場所を表にまとめると次のようになります。

金属管工事の施設場所の表
工事の名称展開した場所点検できる隠ぺい場所点検できない隠ぺい場所
乾燥湿気と水気乾燥湿気と水気乾燥湿気と水気
金属管工事

※湿気の多い場所や水気のある場所に施設する場合は防湿装置を施してください。

  • 展開した場所とは、露出した天井や壁面などのこと。
  • 点検できる隠ぺい場所とは、隠ぺいされているが点検口が設置されていて容易に点検できる場所のこと。天井裏や床下などのこと。
  • 点検できない隠ぺい場所とは、点検口が設けられておらず容易に点検できない場所のこと。壁の内部や天井のふところなど。

このように、金属管工事を行ってもよい場所は、乾燥した場所、湿気が多く水気がある場所を問わず展開した場所、点検できる隠ぺい場所、点検できない隠ぺい場所に施工できます。
※使用電圧が300V以下でも300Vを超えていても施工できます。

金属管工事の施設場所(特殊な場所)について

金属管工事では、上記の一般的な施工場所以外でも、次のような特殊な場所で施工してもよいとされています。

  • 爆燃性粉じん(マグネシウム、アルミニウム等の粉じん)がある場所
  • 可燃性粉じん(小麦粉、でん粉等の粉じん)がある場所
  • 爆燃性粉じんと可燃性粉じん以外の粉じんがある場所
  • 可燃性のガス又は引火性物質がある場所
  • 危険物を製造し、又は貯蔵する場所

金属管工事が施設できる特殊な場所を表にまとめると次のようになります。

金属管工事の特殊な施設場所の表
工事の名称爆燃性粉じんがある場所可燃性粉じんがある場所その他の粉じんがある場所可燃性のガス又は引火性物質がある場所危険物を製造し又は貯蔵する場所
金属管工事

このように、金属管工事は基本的にはどこの場所でも施工することができると覚えておきましょう。

このページは、電気設備の技術基準の解釈の第159条(金属管工事)などの内容を第二種電気工事士の筆記試験の勉強が少しでもはかどるようにわかりやすくまとめたものです。金属管工事についてさらに詳しく知りたい方は、電気設備の技術基準の解釈に記載されているので目を通してください。

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金属管工事の練習問題を解いてみよう

次の金属管工事に関する問題を解いて力をつけてください。

問題3のような、金属管工事の施工ができる場所を問う問題はよく出題されますので試験までに必ず解けれるようにしておいてください。

問題1

金属管工事で使う下の写真のオレンジ色の部品の名称は何か正しいものを選べ。

金属管工事で使う付属品
  • イ.ブッシング
  • ロ.ロックナット
  • ハ.カップリング
  • 二.ねじなしコネクタ

考え方:オレンジ色の部品は金属管の終端につけなければいけないものです。

答え: イ

問題2

次のそれぞれの記述は、金属管工事での正しい施工方法であるか答えよ。

  • イ.金属管の中に絶縁電線を収めて配線した
  • ロ.アウトレットボックスの中で絶縁電線どうしを結線した
  • ハ.金属管の終端にブッシングを取り付けた
  • 二.金属管を管の内径の6倍以上で曲げた

考え方:金属管工事では、絶縁電線を金属管の中へ収めなければいけません。

また、電線を接続する時はボックスを設けてその中で行うこと、管の終端にはブッシング(金属管工事からがいし引き工事に移る場合は絶縁ブッシング)を設けること、曲げ半径は管の内径の6倍以上で曲げることとなっています。

答え:
イ.正しい
ロ.正しい
ハ.正しい
二.正しい

問題3

次のそれぞれの記述は、金属管工事が行える場所として正しいか答えよ。湿気や水気のある場所では防湿装置を施すものとする。

  • イ.展開した場所
  • ロ.点検口がある隠ぺい場所
  • ハ.点検口がない隠ぺい場所
  • 二.爆燃性粉じんがある場所

考え方:金属管工事は基本的にどんな場所でも施工できます。

答え:
イ.正しい
ロ.正しい
ハ.正しい
二.正しい

問題4

アウトレットボックス内での電線の接続に使用できないものはどれか答えよ。

  • イ.リングスリーブ
  • ロ.ねじ込み形コネクタ
  • ハ.差込み形コネクタ
  • 二.S形スリーブ

考え方:S形スリーブは直線接続や分岐接続に用いられます。

答え: ニ

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