第二種電気工事士の筆記試験対策「電線・ケーブルの種類」の説明

第二種電気工事士
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1.電線・ケーブルの種類

♦電線・ケーブルの種類について♦

屋内で分電盤から電気をコンセントや照明器具に送るには、電線管に収めた電線やVVFなどのケーブルを造営材に固定して配線するのが普通ですが、電線とケーブルは何が違うのかわかりますか?

わからない人は、まずは、電線とケーブルの違いから勉強しましょう。

電線
電線には、絶縁電線と裸電線があります。
建物の屋内・屋外配線では、単線やより線の導体の周りを、塩化ビニル、耐熱性ポリエチレンで覆って絶縁した絶縁電線を使いますが、送電線(電柱ではなく鉄塔の電線)では導体の周りを絶縁していない裸電線(銅心のアルミより線)を使います。
ケーブル
絶縁電線の外装を、塩化ビニル、耐熱性ポリエチレン、天然ゴムなどでさらに保護して、導体と導体の周りを覆う絶縁体に外部から傷が付かないように加工してあります。

※絶縁体とは、電気を通しにくい物質のことです。

このように、電線とケーブルは導体と絶縁体から作られており、電線とケーブルの違いは、導体の周りの絶縁体(被覆)をさらにシースで覆ってあるか覆っていないかの違いです。

また、電線やケーブルは、導体の材質(軟銅線、硬銅線)の違い、導体の芯線の構造(単線、より線)の違いがあるので種類がいろいろあり、使用場所や使用目的によって使用する電線・ケーブルが異なります。

屋外には屋外用の電線・ケーブルを使い、屋内には屋内用の電線・ケーブルを使うようにしてください。
電線をそれぞれの使用目的以外の場所に使うと、耐久性などの問題で絶縁被覆が劣化する恐れがあります。

下の写真は制御用回路に使われる、CVV(制御用ビニル絶縁ビニルシースケーブル)です。(CVは電力用ケーブルであるのに対して、CVVは制御用ケーブルです。同じような名前でも電線の種類によって使用場所が異なるので気をつけましょう。)
制御用ビニル絶縁ビニルシースケーブル(CVV)

次の表に電線とケーブルの種類をまとめました。
使用用途に応じて適切な電線・ケーブルの名称と記号が頭に浮かぶようになるまで繰り返し覚えましょう。

電線・ケーブルの種類の表
電線・ケーブルの名称記号使用用途・説明
600Vビニル
絶縁電線
IV屋内で使用
導体:軟銅線の単線
600V二種ビニル
絶縁電線
HIV屋内で使用
耐熱性あり
導体:軟銅線の単線
600Vポリエチレン
絶縁電線
EM-IE屋内で使用するエコ電線
導体:軟銅線の単線
屋外用ビニル
絶縁電線
OW屋外で使用
導体:硬銅線のより線
引込用ビニル
絶縁電線
DV屋外の電柱からの引込用(がいし引き工事)で使用。
導体:硬銅線のより線
600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルVVF、VVR屋内、屋外、地中で使用。一般的には屋内配線はVVFが使われます。(F:平形、R:丸形)
導体:軟銅線の単線
許容温度60℃
600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルCV屋内、屋外、地中で使う許容電流が大きく耐熱性に優れたケーブル
導体:軟銅線のより線
許容温度90℃
キャブタイヤケーブルCT、VCT移動機器用、制御回路用として使用。(CT:ゴム、VCT:ビニル)
導体:軟銅線のより線
600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブルEM-EEF屋内、屋外、地中で使う耐燃性がある平形のエコケーブル
導体:軟銅線の単線
許容温度75℃

※記号のEM(エコマテリアル)とは、耐燃性を有しており燃やしても有毒ガスを発生させない意味のことです。

♦コードについて♦

電気を送る線には、電線・ケーブルの他にコードというものもあります。

コードの種類には、ビニルコード、袋打コード、丸打コードがあり、コードは原則的に固定せずに電源供給用の電線として使用されます。

コードは、第二種電気工事士の試験にはたまにしか出題されませんが、これから電気工事を行う作業員として働く方は、電線・ケーブルの他にコードという種類もあることを覚えておいてください。

♦公称断面積について♦

電線の公称断面積を求めるには、次の公式を使います。

電線の公称断面積を求める公式

筆記試験には、この式を変形して、素線径を求める問題が出題されることがありますので覚えましょう。

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電線・ケーブルの種類の問題を解いてみよう

♦問題1♦

公称断面積22mm2の600Vビニル絶縁電線の構成(素線数が7[本]の時の素線径[mm])はいくらになるか求めよ。

考え方:上の公称断面積を求める公式を、素線断面積を求める式になるように変形してみましょう。

まずは、素線断面積を求めます。

電線の素線断面積を求める式

次に、先ほど求めた素線断面積を使って素線径を求めます。

電線の素線数を求める式

答え 2[mm]

♦問題2♦

次の各電線の記号を答えよ。

考え方:上の電線・ケーブルの種類の表から読み取りましょう。

答え
イ.IV
ロ.OW
ハ.DV
二.HIV

♦問題3♦

次の各ケーブルの記号を答えよ。

考え方:上の電線・ケーブルの種類の表から読み取りましょう。

答え
イ.CV
ロ.VCT
ハ.VVF
二.VVR

♦独学の方への試験勉強の提案♦

第二種電気工事士の試験勉強を独学で始めるには何を用意すればいいのかな?とお悩みの方は、筆記・技能試験対策に使う おすすめの参考書・過去問題集おすすめの工具・練習材料 のページで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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