電気工事に使う工具と問題の解き方(第二種電気工事士の筆記試験対策)

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~筆記・技能試験対策~電気が苦手というあなたへ~

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3.電気工事用工具

電気工事を行う時は、電気工事用工具を使って作業を行います。

電気工事用工具は、配管を切断(金切りのこ)、面取り(リーマ)、曲げたり(パイプベンダ)、コンクリートに穴を開けて配管を止めたりするもの(振動ドリル、カールプラグ)があります。

配管を切断、面取り、曲げる時に使う工具の問題は出題されやすいので、どのような時に使うのか使用用途をしっかり覚えてください。

このページの目次

電気工事用工具について

電気のありなしを確認する検電器

電気工事を行う時に使用する工具はいろいろな種類があります。

例えば、金属管を切断して曲げる時のことを考えてみましょう。

どういう工具を使うのかというと、

  • 金切りのこで切断
  • リーマで切断面のバリ取り
  • パイプベンダで曲げる

という工具を使って作業を行います。

このように、それぞれの作業用途に合わせて、適切な工具を使えるようにしてください。

ここでは、電線に電気がきているのか通電状況を確認する時に使う計器、金属管と合成樹脂管の加工時に使う工具、コンクリート壁に穴を開ける時に使う工具、配管などを壁に固定する時に使う材料について説明します。

電気のありなしの確認をする計器

電線・ケーブル・コンセントに電気が流れているか確認する時に使う計器
検電器

金属管の加工をする工具

切断時に使う工具
金切りのこ、パイプカッタ
切断後の面取り時に使う工具
やすり、クリップボール、リーマ
金属管を曲げる時に使う工具
パイプベンダ

合成樹脂管の加工をする工具

切断時に使う工具
金切りのこ、パイプソー、硬質管用カッタ
切断後の面取り時に使う工具
面取り器
合成樹脂管を曲げる時に使う工具
トーチランプ

コンクリート壁の加工をする材料・工具

壁に配管を取り付ける時に使う材料
サドル
鉄骨に配管を取り付ける時に使う材料
パイラック
壁の穴開け時に使う工具
ハンマとジャンピング、振動ドリル
ネジで止める為の開いた穴に挿入する材料
カールプラグ

電気工事用工具の練習問題を解いてみよう

次の電気工事用工具に関する問題を解いて力をつけてください。

問題1~4のような電線の配管を加工する時に使う工具と検電器の問題は出題されますのでしっかり覚えておきましょう。

問題1

金属管を曲げるために使う工具はどれか?(1つ答えよ)

  • イ.パイプベンダ
  • ロ.金切りのこ
  • ハ.クリックボール
  • 二.油圧式ノックアウトパンチ

考え方:金切りのこは金属管を切断する時に、クリックボールはリーマと合わせて金属管の面取り時に、油圧式ノックアウトパンチは金属製のボックスに配管用の穴を開ける時に使います。

答え: イ

問題2

金属管の面取りを行うために使う工具はどれか?(2つ答えよ)

  • イ.やすり
  • ロ.パイプベンダ
  • ハ.トーチランプ
  • 二.リーマ

考え方:パイプベンダは金属管を曲げる時に、トーチランプは合成樹脂管を曲げる時に使います。

答え: イ、二

問題3

次の写真の工具の名称と何をする時に使うものかを次の中から正しいものを選べ。

パイプソー
  • イ.金切りのこで金属管や合成樹脂管を切断する時に使う
  • ロ.パイプソーで合成樹脂管を切断する時に使う
  • ハ.パイプカッタで金属管や合成樹脂管を切断する時に使う
  • 二.やすりで金属管や合成樹脂管の切り口のバリを取る時に使う

考え方:ノコギリのような工具はパイプソーです。合成樹脂管を切る時に使います。

答え: ロ

問題4

検電器は何をする計器か答えよ?

  • イ.接地抵抗を測定するもの
  • ロ.絶縁抵抗を測定するもの
  • ハ.電線の充電のありなしを検査するもの
  • 二.漏れ電流を検査するもの

考え方:接地抵抗の測定は、接地抵抗計(アーステスタ)を使います。
絶縁抵抗の測定は、メガを使います。

答え: ハ

問題5

コンクリート壁に金属管を取り付けるときに使用する工具と材料はどれが正しくないか?

  • イ.サドル
  • ロ.カールプラグ
  • ハ.木ねじ
  • 二.パイラック

考え方:サドルは電線管を壁などに固定する時に使います。(ネジで固定します。)

カールプラグは、壁に開けた穴に押し込んだ後に、ネジでサドルなどの支持金物を取り付ける時に使います。

パイラックは鉄骨に取りつける時に使う支持金物です。

答え: 二

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