第二種電気工事士の筆記試験対策「電線管の種類と特徴」の説明

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2.電気工事で使う電線管の種類と特徴

電気工事を行う時は、ケーブルのみ又は電線管に電線やケーブルを通して行います。

電気工事で使う電線管は、金属管(C管、G管、E管)が有名ですが、その他にも、金属製可とう電線管、合成樹脂製電線管、合成樹脂製可とう電線管があります。

電線管の名称は配線図の問題に出題されるので、どのような場所に使うのか使用用途をしっかり覚えてください。

このページの目次

電線を収める電線管を使う目的と種類

電線やケーブルを収める電線管

電線管を使う主な目的は、電線やケーブルの被覆や線芯に傷が付かないように保護する為です。

電線やケーブルを電線管に収めずに露出して配線すると何かの拍子(ねずみが電線をかじるなど)で外部から電線にダメージが加わると何もしていないのにブレーカーが落ちるといったトラブルが発生することもあります。そして、電線が損傷していることに気付かずに電気を使っていると最悪の場合では火災の原因にもなりかねません。

電線管を使うメリットは電線やケーブルの損傷を防ぐ他にも、大規模な隠ぺい配線がしてある場合では万が一トラブルが起きても電線やケーブルの取り出しがしやすいので後々のメンテナンス性が良いという特徴もあります。

一般的に電気工事で屋内・屋外問わず使われている電線やケーブルを収める電線管は金属管ですが、その他にも、金属製可とう電線管、合成樹脂製電線管、合成樹脂製可とう電線管という種類の電線管もあります。

このように、電気工事を行う時に使用する電線管はいろいろな種類があります。それぞれの工事の用途に合わせて、適切な電線管を使えるようにしましょう。

ここでは、金属管、金属製可とう電線管、合成樹脂製電線管、合成樹脂製可とう電線管について説明します。

金属管の種類と特徴

金属管は、薄鋼電線管(うすこう)、厚鋼電線管(あつこう)、ねじなし電線管の3種類があります。

3種類の金属管はともに材質が金属なので衝撃に強いという特徴があります。

金属管を曲げる時は、パイプベンダーという道具を使います。

薄鋼電線管

薄鋼電線管は、別の言い方をするとC管ともいわれており、ねじを切って管やボックスと接続するタイプの電線管です。

薄鋼電線管は、厚鋼電線管よりも重量が軽いのが特徴で、ねじなし電線管と同じように一般的に広く使われている電線管です。

管を途中で切断してねじ山を作りたい時は、ねじ切り機を使ってねじ山を作ります。

  • 管の記号:C、又は記号なし
  • 管の呼び:C19~C75(外径に近い奇数値[mm])
  • 管の外径:19mm~76mm
  • 管の厚さ:1.6mm以上
  • 管1本の長さ:3660mm

厚鋼電線管

厚鋼電線管は、別の言い方をするとG管ともいわれており、ねじを切って管やボックスと接続するタイプの電線管です。

厚鋼電線管は、薄鋼電線管よりも重量が重たいのが特徴で、屋外用の電線管として使われることが多いです。

管を途中で切断してねじ山を作りたい時は、ねじ切り機を使ってねじ山を作ります。

  • 管の記号:G
  • 管の呼び:G16~G104(内径に近い偶数値[mm])
  • 管の外径:21mm~113mm
  • 管の厚さ:2.3mm以上
  • 管1本の長さ:3660mm

ねじなし電線管

ねじなし電線管は、別の言い方をするとE管ともいわれており、ねじを切らずに使うタイプの電線管です。

ねじなし電線管は、薄鋼電線管と同じように一般的に広く使われている電線管です。

  • 管の記号:E
  • 管の呼び:E19~E75(外径に近い奇数値[mm])
  • 管の外径:19mm~76mm
  • 管の厚さ:1.2mm以上
  • 管1本の長さ:3660mm

金属製可とう電線管の種類と特徴

金属製可とう電線管は、手で容易に自由自在に曲げることができる電線管なので施工しやすいのが特徴です。

電気工事で電線を収めて使われる金属製可とう電線管は、2種金属製可とう電線管(F2管)といわれるものです。
※プリカチューブともいわれます。

金属製可とう電線管の種類は、普通の金属製可とう電線管とビニル被覆の金属製可とう電線管があります。

普通の金属製可とう電線管は表面が亜鉛メッキ鋼板で覆われていますが、ビニル被覆の金属製可とう電線管は亜鉛メッキ鋼板の表面をさらに樹脂で覆って耐食性、耐水性が増した作りになっています。

  • 使用場所:室内には普通の金属製可とう電線管、屋外にはビニル被覆の金属製可とう電線管
  • 使用用途:配線が複雑な機械周りに使ったり、振動が発生する場所で振動を吸収する目的で使用

合成樹脂製電線管の特徴

合成樹脂製電線管は、主に、硬質ビニル電線管といわれているものです。

硬質ビニル電線管は、別の言い方をするとVE管ともいわれており、材質は硬質塩化ビニルを使っています。

硬質ビニル電線管は、金属管と比べるとかなり軽量で電気絶縁性がよく錆びないので作業性はいいですが、機械的強度が弱いことや太陽の光(紫外線)に弱く経年劣化して割れるというデメリットがあるので屋内や地中埋設用として使います。

硬質ビニル電線管を曲げるには、トーチランプで熱を加えないといけないので金属管をパイプベンダーで加工するよりも手間がかかります。

  • 管の記号:VE
  • 管の呼び:VE14から(内径に近い値[mm])
  • 管1本の長さ:4000mm

合成樹脂製可とう電線管の種類と特徴

合成樹脂製可とう電線管は、手で簡単に曲げることができ、重さが軽くナイフで切ることができる電線管なので多くの場所で使われています。

電気工事で使う合成樹脂製可とう電線管の種類は、CD管とPF管の2種類が一般的です。

CD管とPF管の一番大きな違いはというと、自己消火性があるかないかです。CD管は自己消火性がなく、PF管は自己消火性があります。
※自己消火性とは周りに火があると管は燃え続けてしまいますが、周りの火を取り除くと管単独では燃えない性質のこと。

ですので、CD管は自己消火性がないのでコンクリートへの埋め込み時に、PF管は自己消火性があるので隠ぺい配管や露出配管時に使用します。

CD管とPF管の判別の方法ですが、CD管はオレンジ色、PF管はそれ以外の色で作られているので、製品の色を見ればすぐに判別できます。

その他では、管を地中に埋設する時は地中埋設用の波付硬質ポリエチレン管(FEP管)を使うことが一般的です。電線を通す為のワイヤーがあらかじめ管の中に通してあるので電線を引く作業がしやすいです。

  • 使用場所:CD管はコンクリート埋め込み専用、PF管は隠ぺい配管や露出配管、FEP管は地中埋設専用として使用

電線管の付属品

電線管は単独では使わず必ず付属品と一緒に使います。

電線管を施工する時は、管どうしをつなぎ合わせるもの、電線を接続する為のボックス、管を固定する為のものが必要になるので、それらの目的を満たす付属品を適切に使って施工していかなくてはいけません。

各作業で使う付属品の表
作業内容使用する付属品
管どうしを接続真っ直ぐ接続する時はカップリング、曲げて接続する時はエルボ(ノーマルベンドともいわれています)
電線の接続、コンセントなどの器具の取り付けボックス
管とボックスの接続ロックナットで固定してからブッシングで絶縁、管の外径よりボックスの穴の方が大きすぎる時はリングレジューサを使う
管の固定サドル、パイラック
管の設置ラジアスクランプ
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電線管の種類の練習問題を解いてみよう

次の電線管の種類に関する問題を解いて力をつけてください。

問題1のような金属管と合成樹脂管の特徴を比較する問題は一般問題としてたまに出題されますので特徴の違いを覚えておきましょう。

また、各電線管の名称・記号と付属品は配線図の問題に出題されますので、目的に合ったものを選定できるようにしておいてください。

問題1

金属製の管と合成樹脂製の管を比較した時の合成樹脂製の管の特徴として次の記述はそれぞれ正しいか答えよ。

  • イ.絶縁性が良い
  • ロ.耐熱性が悪い
  • ハ.機械的強度が弱い
  • 二.錆びない

考え方:合成樹脂製の管は、絶縁性が良い、腐食しない、軽量といった特徴があります。

答え:
イ.正しい
ロ.正しい
ハ.正しい
ニ.正しい

問題2

次の中で電線やケーブルを収める金属製の電線管に分類されるのはどれか?1つ選べ。

  • イ.PF管
  • ロ.E管
  • ハ.VE管
  • 二.CD管

考え方:PF管とCD管は合成樹脂製可とう電線管、E管は金属製のねじなし電線管、VE管は硬質ビニル管のことです。金属製の電線管と合成樹脂製の電線管の記号を覚えましょう。

答え: ロ

問題3

次の中で電線やケーブルを収める合成樹脂製の電線管はどれか?1つ選べ。

  • イ.C管
  • ロ.G管
  • ハ.E管
  • 二.FEP管

考え方:Cは薄鋼電線管、Gは厚鋼電線管、Eはねじなし電線管のことで、3つすべて金属製の電線管のことです。FEP管は波付硬質ポリエチレン管といい合成樹脂製の可とう電線管です。金属製の電線管と合成樹脂製の電線管の記号を覚えましょう。

答え: ニ

問題4

金属管工事で使うブッシングの役割はどれか?(2つ答えよ)

  • イ.絶縁するため
  • ロ.電線の被覆の損傷を防ぐため
  • ハ.ボックスに固定するため
  • 二.見た目を良くするため

考え方:ブッシングの役割は、絶縁と電線の被覆の損傷を防ぐ為です。

答え: イ、ロ

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