一般用電気工作物の竣工検査の順序と問題の解き方(第二種電気工事士の筆記試験対策)

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1.一般用電気工作物の竣工検査

一般用電気工作物で電気工事を行ったら安全に使用できるのかの竣工検査を行わないといけません。

一般用電気工作物の竣工検査は、目視点検、絶縁抵抗・接地抵抗の測定、導通試験、通電試験の順番で進んでいきます。

竣工検査の内容は試験に出題されやすいので勉強しておいてください。

このページの目次

一般用電気工作物の竣工検査の順序

建物を建てる時は、まず土木業者が穴を掘って建物の基礎を作って、その基礎の上に建築業者が大きな柱を建てて建物を組み立てていきます。

その建物を建てている最中は、内装工事、左官工事、音響工事、塗装工事、通信工事、水道工事、ガス工事などを行ういろいろな工事業者が工事をしていきます。その中に電気工事をする工事業者も一緒に工事を進めて行きます。

電気工事が目視で何事も不具合なく無事終わったら、そのままさようならではいけませんよ。

いくら経験がある職人が工事をしても配線の接続などを間違えて工事をしていたらいけませんので、工事が終わったら電気は安全に使うことができるのか検査を行います。

ですので、建物の中や外の電気工事が終わると、次は建物の電気工事が適切に行われていたのかの検査をする工程に進みます。この検査のことを竣工検査といいます。
※竣工とは、工事が完成することです。

一般用電気工作物の竣工検査は、次のような順序で検査が進んでいきます。試験によく出題されますので覚えましょう。

竣工検査の順序

導通試験とは、電気工事が完了した後に、電線が正しく接続されているのかを確認する為に行います。

導通試験を行えば、機械器具へ結線したつもりになっているだけで未結線だったり、違う箇所に結線していたり、結線方法が不適切で断線していたなどの箇所を、電気を通電する前に発見することができます。

つまり、竣工検査は、電気設備技術基準の規定に合っているのかの目視の確認の後に、測定器を使って絶縁抵抗と接地抵抗を測定して規定内に納まっていたら、導通試験と通電試験を行い安全に電気を使うことができるように対策がなされています。

一般用電気工作物の竣工検査の練習問題を解いてみよう

次の竣工検査に関する問題を解いて力をつけてください。

問題1のような、竣工検査を行う順番の問題はよく出題されますので試験までに必ず解けれるようにしておいてください。

問題1

竣工検査の順序として、適切なものはどれか?次の中から1つ選べ。

  • イ.導通試験→絶縁抵抗試験→接地抵抗試験→目視点検
  • ロ.目視点検→導通試験→絶縁抵抗試験→接地抵抗試験
  • ハ.目視点検→絶縁抵抗試験→接地抵抗試験→導通試験
  • 二.絶縁抵抗試験→接地抵抗試験→導通試験→目視点検

考え方:上の図の竣工検査の流れを覚えてください。

答え: ハ

問題2

新増設検査で、一般に行われていないものはどれか?次の中から1つ選べ。

  • イ.絶縁抵抗試験
  • ロ.接地抵抗試験
  • ハ.導通試験
  • 二.絶縁耐力試験

考え方:上の図の竣工検査の項目を覚えてください。竣工検査は、目視点検、絶縁抵抗試験、接地抵抗試験、導通試験を行います。

答え: 二

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