5.接地抵抗の測定
第二種電気工事士の筆記試験には、電気測定として、接地抵抗の問題が出題されます。
接地抵抗とは、地上の端子と大地に埋めた接地極との間の抵抗値のことです。
接地抵抗の測定は、接地抵抗計と接地極とアース線を使って行います。
接地抵抗の問題は試験に出題される確率は高いので、接地抵抗の測定方法は覚えておいてください。
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接地抵抗の測定方法
接地抵抗とは、地上にある電気機器と大地とを接続した時の抵抗値のことで、電気の流れにくさを表した数値のことです。
抵抗値の特徴は、抵抗値が小さければ電気が流れやすく、抵抗値が大きければ電気は流れにくくなります。
電気の配線をしたり、電気機器などを設置する時は、A~D種の接地抵抗をどのくらいの値にして施工しなければいけないのかということが規則によって決められています。
- A種:10Ω以下
- B種:150/I Ω
- C種:10Ω以下
- D種:100Ω以下
このように、電気工事を行う時は接地抵抗を測定して工事を行わなければなりません。
接地抵抗を測定する方法は、接地抵抗計を使って測定します。接地抵抗計は、アーステスタとも呼ばれています。
接地抵抗を測定する為に守らなければいけないルールが3つありますのでしっかり覚えましょう。
接地抵抗の測定のルール
接地抵抗を測定する時のルールは次の3つです。
- 測定する接地極と2本の補助接地極を直線となるように配置する。
- それぞれの接地極間は10m以上離す。
- 接地抵抗計のE、P、Cを正しく接続する。
接地抵抗計のE、P、Cという記号は、
- E=接地
- P=電圧
- C=電流
を表していています。
そして、接地抵抗計のE、P、Cの接続方法は、次のように、
- Eを接地極
- Pを真ん中の補助接地極
- Cを外側の補助接地極
に接続して使います。
以上を踏まえた接地抵抗計の配線図は下の図のようになります。
このように配線して接地抵抗を測定してください。
くれぐれも、E、P、Cの接続先を間違わないように配線しましょう。間違えて配線すると正しい接地抵抗値になりませんよ。
接地抵抗の測定の練習問題を解いてみよう
次の接地抵抗の測定に関する問題を解いて力をつけてください。
問題1と2のような、接地抵抗の測定と記号の問題はよく出題されますので試験までに必ず解けれるようにしておいてください。
問題1
アーステスタで接地抵抗を測定したい。
それぞれの接地極間は何m離さなければならないか?次の中から1つ選んで答えなさい。
- イ.3m
- ロ.5m
- ハ.10m
- ニ.15m
考え方:上の接地抵抗の測定のルールを読んでください。
答え: ハ
問題2
接地抵抗計のE、P、Cという記号は何の意味を持つか?次の組み合わせから正しいものを1つ選びなさい。
- イ.E:電圧、P:電流、C:接地
- ロ.E:接地、P:電流、C:電圧
- ハ.E:電圧、P:接地、C:電流
- ニ.E:接地、P:電圧、C:電流
考え方:上の接地抵抗の測定のルールを読んでください。
答え: ニ