5.ネオン放電灯・ショウウインドウ内の工事
ネオン放電灯工事は、ネオン管(ネオンサイン)を施工する工事のことです。
ショウウインドウ内の工事は、お店の商品が陳列されているガラス張りの空間の工事のことです。
問題は出題されにくいですがどちらの工事も工事方法が決まっていますのでしっかり覚えてください。
このページの目次
ネオン放電灯工事の施工方法
ネオン放電灯工事とは、細長いガラス管に不活性ガスを注入したネオン放電灯(ガス放電管)を設置する工事のことです。
ネオン放電灯を使った看板はネオンサインといわれており、都市部の繁華街などで多く用いられています。おしゃれにお店の外装を演出したい時におすすめです。
ネオン放電灯の工事方法は、工事の種類はがいし引き工事で施設して、取り付けれる場所は展開した場所と点検できる隠ぺい場所とされています。
なお、使用する電線、電線の支持点間の距離、電線相互の間隔、接地工事、電線と造営材との離隔距離は次のようにして施工してください。
- 使用する電線
- ネオン電線
- 電線の支持点間の距離
- 1m以下
- 電線相互の間隔
- 6cm以上
- 接地工事
- D種接地工事
- 電線と造営材との離隔距離
- 点検できる隠ぺい場所:6cm以上
- 展開した場所:6000V以下は2cm以上、6000Vを超え9000V以下は3cm以上、9000Vを超える時は4cm以上
ショウウインドウ内の工事の施工方法
ショウウインドウ内の工事とは、お店の外を歩いている人でもお店の中の商品が見えるようにしたガラス張りの空間の工事のことです。
百貨店などに多く施工されていて、たくさんの人に商品を見せて購買意欲を高める為に行われています。
ショウウインドウ内の工事方法は、断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを使って電線の取り付け点の距離は1m以下です。
なお、使用電圧が300V以下で乾燥して外部から見えやすい場所では、コード又はキャブタイヤケーブルは造営材に接触してもよいとされています。
ネオン放電灯・ショウウインドウ内の工事の練習問題を解いてみよう
次のネオン放電灯・ショウウインドウ内の工事に関する問題を解いて力をつけてください。
出題頻度は少ないですが試験範囲に含まれていますし電気工事を行う時は必要な知識ですのでしっかり覚えておきましょう。
問題1(ネオン放電灯工事)
ネオン放電灯の管灯回路の配線で、正しい工事方法はどれか答えよ。
- イ.金属管工事
- ロ.金属ダクト工事
- ハ.合成樹脂管工事
- 二.がいし引き工事
考え方:ネオン放電灯工事の施設はがいし引き工事のみ可能です。
答え: ニ
問題2(ネオン放電灯工事)
次に述べるネオン放電灯工事はそれぞれ正しいか答えよ。
- イ.D種接地工事を施した
- ロ.管灯回路の配線にネオン電線を使用した
- ハ.管灯回路の配線を展開した場所に施設した
- 二.管灯回路の配線を点検できる隠ぺいした場所に施設した
考え方:造営材と電線との間隔を一定以上保たなければいけません。
- 展開した場所に施設する場合は
- 6000V以下の場合:2cm以上
- 6000Vを超え9000V以下の場合:3cm以上
- 9000Vを超える場合:4cm以上
- 点検できる隠ぺいした場所は
- 6cm以上
答え:
イ.正しい
ロ.正しい
ハ.正しい
二.正しい
問題3(ショウウインドウ内の工事)
次に述べるショウウインドウ内の工事で間違っているものはどれか答えよ。
- イ.電線は断面積0.75m㎡以上のコードを用いた
- ロ.電線取付け点間の距離は2m以上とした
- ハ.乾燥した場所に施設し、使用電圧が300V以下で外部から見えやすい個所はコードを用いた
- 二.乾燥した場所に施設し、使用電圧が300V以下で外部から見えやすい個所はキャブタイヤケーブルを用いた
考え方:電線取付け点間の距離は1m以下としなければいけません。
答え: ロ