平成27年度(上期)の計算問題の解き方と解答(第二種電気工事士筆記試験の過去問題)

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11.平成27年度(上期)の筆記試験問題の解答

平成27年の上期に実施された第二種電気工事士の筆記試験問題の解答を載せています。

また、電気理論の計算問題の答えを導き出す途中式の解説をしていますので計算問題の対策時に活用してみてください。

平成27年度の問題は、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページからダウンロードすることができます。

このページの目次

平成27年度(上期)の筆記試験の解答

平成27年度(上期)の第二種電気工事士の筆記試験の全問題の解答です。

筆記試験日:平成27年6月7日(日)

平成27年度(上期)の筆記試験の解答
問1問2問3問4問5問6問7問8問9問10
問11問12問13問14問15問16問17問18問19問20
問21問22問23問24問25問26問27問28問29問30
問31問32問33問34問35問36問37問38問39問40
問41問42問43問44問45問46問47問48問49問50
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計算問題の解き方と解答

平成27年度(上期)の第二種電気工事士の筆記試験に出題された計算問題の計算方法と解答を載せておきますので、試験勉強の際に活用してみてください。

問1

初めに、回路図の赤丸の合成抵抗を求めます。

問1、赤丸の中の抵抗を求める回路図
(問1途中式)赤丸の中の合成抵抗の求め方

回路全体の合成抵抗を求めます。

問1、全体の抵抗を求める回路図
(問1答え)全体の合成抵抗の求め方

問2

回路の力率は次の式で求められます。

(問2答え)力率の求め方

問3

抵抗比は次の式で求められます。

(問3答え)抵抗比の求め方

問5

断線していますので3線式ではないこと、線間電圧と相電圧は等しいこと、インピーダンス=相電圧÷相電流であることを踏まえると、

  • 相電流=相電圧(線間電圧)÷インピーダンス

の式で答えが求められることがわかります。

よって、a-c間の抵抗に流れる電流は、

(問5答え)a-c間の抵抗に流れる電流の求め方

となります。

問6

  • I=10A
  • r=0.15Ω

とすると、電線路の電力損失は次の公式により求められます。

(問6答え)電力損失の求め方

問7

1.6mmの絶縁電線の許容電流は27Aです。

管内には3本納めるので電流減少係数0.7をかけます。

よって、一本あたりの許容電流は次の式で求められます。

(問7答え)一本あたりの許容電流の求め方

問8

電動機の定格電流の合計は、

(問8途中式)電動機の定格電流の求め方

この回路には電熱器は接続されていませんので、電熱器の定格電流の計算は必要ありません。

幹線の許容電流の最小値は次の式で求めます。

(問8答え)許容電流の最小値の求め方

問9

分岐点から過電流遮断器までの距離が6mなので、許容電流は35%以上必要です。

よって、許容電流の最小値は=100×0.35=35[A]

問10

イ.30Aの分岐回路には直径2.6mm以上の電線の太さが必要です。

ロ.20Aの分岐回路には直径2.0mm以上の電線の太さが必要ですし、30Aのコンセントは接続できません。

ハ.30Aの分岐回路には15Aのコンセントは接続できません。

ニ.20Aの分岐回路には直径2.0mm以上の電線の太さが必要で、20Aのコンセントは接続できます。

よって、ニが正解です。

問13

ゴムコード(天然ゴムの混合物)の場合の許容電流は、

  • 0.75mm2=7A
  • 1.25mm2=12A
  • 2.0mm2=17A

ということが決まっています。

上のことからこの場合の電線の許容電流は12Aなので、100V×12A=1200Wが接続できる最大の消費電力になります。

よって、1000Wのオーブントースターが当てはまります。

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