4.絶縁抵抗
絶縁抵抗とは、電路と大地との間の抵抗値のことです。
建物の電気工事を行ったら安全に使用する為に絶縁抵抗計を使って絶縁抵抗を測定します。
電路の電圧、電路の形式における絶縁抵抗の値は試験に出題されやすいので勉強しておいてください。
このページの目次
電路の絶縁抵抗値について
絶縁抵抗とは、ある電路と他の電路との間の抵抗値、又は電路と大地との間の抵抗値のことを表しています。
例えば、絶縁抵抗値を測定したら抵抗値がMΩ(メガオーム)ではなく0(ゼロ)に近い状態だったならば、どこからか電流がたくさん漏れていることになります。
もし、電流が漏れていたら危険ですよね。
電気を安全に使う為には、絶縁抵抗値を電気の法令で定めた基準値以上にして使わなければいけません。
絶縁抵抗は、電路に使われる使用電圧によって、電路の絶縁抵抗値をどのくらいにしてください、というように絶縁性能の規定が決められています。
主に電路の電圧は、300Vを超える場合と300V以下の場合に分類できます。使う電圧によって絶縁抵抗値は変わりますので気をつけてください。
下の表で、電路の電圧と絶縁抵抗値の関係を覚えましょう。
電路の電圧 | 絶縁抵抗値 | 電路の形式 | |
---|---|---|---|
300V以下 | 対地電圧150V以下 | 0.1MΩ以上 | 100V単相2線式、100/200V単相3線式 |
その他の場合 | 0.2MΩ以上 | 200V3相3線式 | |
300Vを超える場合 | 0.4MΩ以上 | 400V3相4線式 |
絶縁抵抗の練習問題を解いてみよう
次の絶縁抵抗に関する問題を解いて力をつけてください。
問題1~3のような、100V単相2線式、100V/200V単相3線式の絶縁抵抗の問題はよく出題されますので試験までに必ず解けれるようにしておいてください。
問題1
100V単相2線式の屋内配線の最小絶縁抵抗値はいくらか?次の中から1つ選べ。
- イ.0.1MΩ
- ロ.0.2MΩ
- ハ.0.3MΩ
- 二.0.4MΩ
考え方:上の表に答えがありますので読み取りましょう。
答え: イ
問題2
100V/200V単相3線式の屋内配線の最小絶縁抵抗値はいくらか?次の中から1つ選べ。
- イ.0.1MΩ
- ロ.0.2MΩ
- ハ.0.3MΩ
- 二.0.4MΩ
考え方:上の表に答えがありますので読み取りましょう。
答え: イ
問題3
屋内電路と対地間の絶縁抵抗値で、正しくないのはどれか?
- イ.100V単相2線式で0.1MΩ
- ロ.100V単相3線式で0.2MΩ
- ハ.200V3相3線式で0.2MΩ
- 二.400V3相4線式で0.4MΩ
考え方:上の表から読み取ると、100V単相3線式の場合は0.1MΩが正しい答えになります。
答え: ロ