電灯2つ、スイッチ1つの単線図を複線図にする練習方法(第二種電気工事士の技能試験対策)

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10.応用問題D(電灯2つ、スイッチ1つの複線図の練習)

応用問題Dは、1箇所にある1つのスイッチで2つの電灯をON/OFFさせる回路図です。

複線図の描き方は、基本的に電灯と点滅器と同じ作業内容なので難しくありません。

ここでは、電灯2つ、スイッチ1つが接続されている配線図(単線図)を複線図に書き換える作業手順を紹介しています。

このページの目次

電灯2つ、スイッチ1つの単線図を複線図に変換する方法

今まで技能試験の配線図の練習問題の勉強をしてきた応用問題A応用問題B応用問題Cは理解できましたか?

理解できている方は、次の練習問題を解いてみましょう。

今回の練習問題は、スイッチが1つで電灯を2つON/OFFさせる回路図です。

回路図は単線図ですので、複線図に書き変えた後に線に黒と白と赤の色を正しく振り分けてください。

単線図を複線図に置き換える応用問題D

注意:スイッチ(点滅器)の右側に添え字で書いてある「イ」は電灯イのスイッチの事です。

手順1

単線図を複線図に書き換える作業は今まで行ってきた練習問題と同じです。

まずは、電源から延びている電線をそれぞれの器具に配線しなければいけませんので、器具に必要となる電線の本数を考えてください。

上の回路図に使われている器具は、電灯イが2つ、スイッチイが1つですよね。

したがって、それぞれの器具に必要な電線の本数は次のようになります。

  • 電源:2本(非接地側と接地側)
  • 1つ目の電灯イ:2本
  • 2つ目の電灯イ:2本
  • スイッチイ:2本

電源、2つの電灯イ、スイッチイからは2本ずつ線を描いてください。

手順2

次の作業は、電気の流れをイメージして線を接続してください。

電気の流れ方も今まで勉強してきた練習問題の内容と同じです。

電源プラス(非接地側)→スイッチ→電灯→電源マイナス(接地側)の順番に電気が流れたら正常に動作しますので、そのようにそれぞれの線をつなぎ合わせます。

したがって、スイッチイ、電灯イの電気の流れが次のように配線を行ってください。

  • 電源プラス(非接地側)→スイッチイ→2つの電灯イ→電源マイナス(接地側)

上記のようにスイッチと電灯の配線を行った複線図の答えは次の通りです。

応用問題Dの複線図

手順3

複線図が完成しましたら、最後に、電線の色を付けましょう。

今まで勉強してきた応用問題A~Cの内容を思い出してください。

複線図の線の色を決める手順は次のように行えばよかったですよね。

  1. 電源のマイナス側(接地側)の器具の線を白色にする。
  2. 電源のプラス側(非接地側)の器具の線を黒色にする。
  3. 最後に残りの線の色を適切に割り振っていく。

このような手順で複線図の電線の色を決めてもらうと答えは次のようになります。

なお、線の色に白色と黒色の他に赤色が出てきましたが、電灯イと電灯イの間の電源線にVVF-3芯を使っているからです。配線図はVVF-2芯だけではなくVVF-3芯も使って配線する箇所があることを覚えておいてください。

応用問題Dの複線図の電線の色付け

この電灯2つとスイッチ1つの複線図は正しいの?

上記の複線図のように配線してもらうと1つのスイッチで2つの電灯のON/OFFができる回路は正解です。他の答えとして、次のように配線しても電灯はON/OFFできるじゃないかと思う方がいると思います。

間違えた複線図の例

しかしながら、この複線図は間違っています。

なぜなら、一般家庭の電灯には常に100Vが加わっていなければいけませんが、電灯(抵抗)どうしを直列に接続すると、それぞれの電灯(抵抗)に加わる電圧は変わってしまうのでしたよね。

どこがおかしいのだろうと考えてしまった方は、オームの法則コンセントの複線図の描き方を思い出してください。

したがって、このような配線をすると電灯は点灯するのかしないのかわかりません。正常な動きをしなくなりますので、このような配線はしないようにしてください。

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