電灯2つ、スイッチ2つの単線図を複線図にする練習方法1(第二種電気工事士の技能試験対策)

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9.応用問題C(電灯2つ、スイッチ2つの複線図の練習1)

応用問題Cは、2箇所にある2つのスイッチで2つの電灯をON/OFFさせる回路図です。

複線図の描き方は、基本的に電灯と点滅器と同じ作業内容なので難しくありません。

ここでは、電灯2つ、スイッチ2つが接続されている配線図(単線図)を複線図に書き換える作業手順を紹介しています。

このページの目次

電灯2つ、スイッチ2つの単線図を複線図に変換する方法

前回の応用問題Bを解いてみて、みなさんは複線図のことが少しわかってきたと思いますが、もっといろいろなパターンを理解してスムーズに複線図に書き換えれるようになりましょう。

それでは、今回の練習問題は、電灯が2つ、スイッチが2つが別々に配線してある回路図を解いてみましょう。

回路図は単線図ですので、複線図に書き変えた後に線に黒と白の色を正しく振り分けてください。

練習問題を繰り返し解いていけば力がつきますし理解も深まります。

単線図を複線図に置き換える応用問題C

注意:スイッチ(点滅器)の右側に添え字で書いてある「イ」「ロ」は電灯のイとロのスイッチの事です。

手順1

単線図を複線図に書き換える作業は今まで行ってきた練習問題と同じです。

各器具から必要となる線を延ばした後に配線を行いますので、まずは、それぞれの器具に使う電線の本数は何本必要になるのか考えましょう。

上の単線図を見てもらうと、電源、電灯2つ、スイッチ2つが描いてありますよね。

したがって、それぞれの器具に必要な電線の本数は次のようになります。

  • 電源:2本(非接地側と接地側)
  • 電灯イ:2本
  • 電灯ロ:2本
  • スイッチイ:2本
  • スイッチロ:2本

電源、電灯イ、電灯ロ、スイッチイ、スイッチロからは2本ずつ線を描いてください。

手順2

次の作業は、電気の流れをイメージして線を接続してください。

今まで複線図の勉強をしてきた方なら、スイッチと電灯にどのように電気が流れるのが正常かわかりますよね。

電源プラス(非接地側)→スイッチ→電灯→電源マイナス(接地側)の順番に電気が流れたら正常に動作しますので、そのようにそれぞれの線をつなぎ合わせます。

したがって、スイッチイとロ、電灯イとロの電気の流れが次のように配線を行ってください。

  • 電源プラス(非接地側)→スイッチイ→電灯イ→電源マイナス(接地側)
  • 電源プラス(非接地側)→スイッチロ→電灯ロ→電源マイナス(接地側)

上記のようにスイッチと電灯の配線を行った複線図の答えは次の通りです。

応用問題Cの複線図

複線図に描いた電線の色を考える

技能試験でも電気工事の仕事でも実際のVVFケーブルの絶縁被覆には次のように色が付いていますよね。

  • 2芯VVFケーブルは、黒色と白色
  • 3芯VVFケーブルは、黒色と白色と赤色

どこに何色の電線を結線すればいいのかはしっかりと考えなければいけなく、実際の作業のことを考えて複線図に電線の色を付けていきましょう。

基本的には、電源のマイナス側(接地側)に接続する線は白色の電線、電源のプラス側(非接地側)に接続する線は黒色の電線となります。

電線に色を付けるわかりやすい方法としては、

  1. 複線図の電源のマイナス側(接地側)に結線されている器具の線を白色で統一します。
  2. 次に、電源のプラス側(非接地側)に結線されている器具の線を黒色にします。
  3. 最後は、まだ色がついていない線を状況に応じて適切な色で書きこみます。

この色付け作業を行った複線図は下の図です。これで、複線図に変換した後の電線の色付け作業が終わりです。

応用問題Cの複線図の電線の色付け

電線の色付け作業まで終われば、工具と材料を使って電線と器具を結線していく作業練習を始めてもらっても構いません。

実際の技能試験を受ける時でも、

  1. 単線図を複線図に書き換える。
  2. 複線図に書き換えた配線図に電線の色をつける。
  3. 色をつけたら、工具と材料で作業を始める。

の順番で試験を進めていってください。

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