平成28年度(上期)の計算問題の解き方と解答(第二種電気工事士筆記試験の過去問題)

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13.平成28年度(上期)の筆記試験問題の解答

平成28年の上期に実施された第二種電気工事士の筆記試験問題の解答を載せています。

また、電気理論の計算問題の答えを導き出す途中式の解説をしていますので計算問題の対策時に活用してみてください。

平成28年度の問題は、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページからダウンロードすることができます。

このページの目次

平成28年度(上期)の筆記試験の解答

平成28年度(上期)の第二種電気工事士の筆記試験の全問題の解答です。

筆記試験日:平成28年6月5日(日)

平成28年度(上期)の筆記試験の解答
問1問2問3問4問5問6問7問8問9問10
問11問12問13問14問15問16問17問18問19問20
問21問22問23問24問25問26問27問28問29問30
問31問32問33問34問35問36問37問38問39問40
問41問42問43問44問45問46問47問48問49問50
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計算問題の解き方と解答

平成28年度(上期)の第二種電気工事士の筆記試験に出題された計算問題の計算方法と解答を載せておきますので、試験勉強の際に活用してみてください。

問1

まずは、回路図の赤丸の並列合成抵抗を求めます。

(問1途中式)赤丸の合成抵抗を求める

次は、左側の並列合成抵抗と右側の並列合成抵抗を計算して、それぞれの抵抗値を足し合わせると回路全体の抵抗値が求められます。

(問1答え)回路全体の合成抵抗値

問2

抵抗の電圧の計算手順は次の通りです。

  1. 回路の合成インピーダンスを計算します。
  2. 回路に流れる電流を計算します。
  3. 電流と抵抗値を使って電圧を計算します。
(問2答え)抵抗に加わる電圧の求め方

問3

導体の抵抗を表す次の公式から求めましょう。

この公式を見ると、温度上昇は許容電流と関係しないことがわかります。

(問3答え)導体の抵抗を計算する公式を見て判断します

問4

接続点の電力を計算します。

(問4途中式)接続点の電力の求め方

計算した電力を使って熱量を求めます。

(問4答え)熱量の求め方

問5

消費電力量を求める式は次のようになります。

(問5途中式)消費電力の求め方

消費電力量を求める式をcosθ(力率)を表す式に変形してください。

(問5答え)cosθ(力率)の求め方

問6

電源からb点までの電線の抵抗による電圧降下は次の式で求めます。

(問6途中式)電源からb点までの電圧降下の求め方

よって、a-b間の電圧は次の式で求めます。

(問6答え)a-b間の電圧の求め方

問7

この場合は、中性線が断線しているので、2つの抵抗負荷が直列に接続されている回路となります。

まずは、回路全体に流れる電流を計算します。

(問7途中式)回路全体に流れる電流の計算

よって、a-b間の電圧は電流×抵抗で求めます。

(問7答え)a-b間の電圧の求め方

問8

断面積3.5mm2の絶縁電線の許容電流は37Aです。

管内には3本納めるので電流減少係数0.70をかけます。

よって、一本あたりの許容電流は次の式で求められます。

(問8答え)一本あたりの許容電流の求め方

問9

分岐点から過電流遮断器までの距離が7mなので、許容電流は35%以上必要です。

よって、許容電流の最小値は=50×0.35=17.5[A]

問10

イ.30Aの分岐回路には直径2.6mm以上の電線の太さが必要です。

ロ.20Aの分岐回路には直径2.0mm以上の電線の太さが必要ですし、30Aのコンセントは接続できません。

ハ.30Aの分岐回路には15Aのコンセントは接続できません。

ニ.20Aの分岐回路には直径2.0mm以上の電線の太さが必要で、20Aのコンセントは接続できます。

よって、ニが正解です。

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