5.第二種電気工事士の技能試験合格判断基準の使い方
第二種電気工事士の技能試験は技能試験合格判断基準があります。
技能試験合格判断基準とは、試験で作成した作品の出来栄えが合格か不合格かを判断する基準のことです。
技能試験の勉強をする方は技能試験合格判断基準に必ず1度目を通しておいてください。
このページの目次
技能試験合格判断基準って何ですか?
第二種電気工事士の技能試験は、一般用電気工作物における電気工事の作業を試験するものです。
技能試験で作った作品の欠陥の有り無しを判断して合格・不合格を決める時は技能試験合格判断基準があることをご存じでしょうか。
技能試験合格判断基準とは、一般財団法人電気技術者試験センターが公開している第二種電気工事士技能試験の合格又は不合格を判定する為の基準となる事柄です。
技能試験合格判断基準の内容は、課題作品の成果物について電気的に致命的な欠陥、または施工上の重大な欠陥がなくかつ、施工上の軽微な欠陥が2つ以内であることとなっています。
では、どのようなときに不合格になってしまうのかということを簡単にまとめますと、重大な欠陥は1つでもあったら不合格になってしまい、軽微な欠陥は3つ以上あったら不合格になってしまいます。
但し、平成28年までは欠陥の判断基準のページ内容が重大な欠陥と軽微な欠陥に分かれていたものが、平成29年からは欠陥にかわりましたので判断基準が変わったのかもしれません。
試験中はゆっくり慌てず作業を行うことができればいいですが、技能試験の作業時間は40分しかありませんのでどうしても慌てて作業をしてしまいがちになってしまいます。
家で練習する時は40分で作業が終われるように時間配分を考えながら行うようにしてください。
重大な欠陥と軽微な欠陥
第二種電気工事士の技能試験は、重大な欠陥と軽微な欠陥という位置づけがあります。
重大な欠陥とは、主に電線の損傷や接続方法の間違えなどのような、致命的と思われる明らかに図面と違うものです。
重大な欠陥が1つでもあると即刻不合格になりますので慎重に作業を行ってください。
例えば、重大な欠陥とは次のような内容が含まれます。
- 回路が完成されていない
- 電線の寸法が図面と違っている
- 指定されている器具が図面と違うところに接続されている
- 接地側に黒色の線を使って配線がされている
- 電線の芯線にキズが付いている
- 絶縁被覆に切れ込みが入っていて芯線が見えている
- リングスリーブ接続の時の圧着マークが違っている
上記ような作業を行ってしまうと不合格になってしまいますので注意してください。
では、軽微な欠陥とはどういうものかというと、
- 埋込連用器具の取付枠を逆向きに取り付けられている
- ランプレセプタクルの台座の中までケーブルの外装が入っていない
- リングスリーブ接続時の芯線の端末処理が違っている
などが該当します。
その他にもいろいろありますので、重大な欠陥と軽微な欠陥とはどういうものなのか確認しておいてください。
なお、平成29年(2017年)からは次のものは欠陥になっています。
- 未完成のもの
- 配置、寸法、接続方法等の相違
- 誤接続、誤結線
- 電線の色別、配線器具の極性が相違
- 電線の損傷
- リングスリーブによる圧着接続部分の不良
- 差込形コネクタによる差込接続部分の不良
- 器具への結線部分の不良
どちらにしても、欠陥をしたら試験に落ちてしまいますので、欠陥を作らないように試験に臨んでください。
技能試験の合否判定のための判断基準の確認方法
過去の試験ごとに技能試験の合否の判断基準が、電気技術者試験センターのホームページに公開されています。
技能試験の合否の判断基準は、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページ、こちら 試験の問題と解答 からダウンロードできます。
技能試験の合否判定の判断基準は、電気技術者試験センターのリンク先のそれぞれの技能試験の【問題】【解答】のページの中にあります。