引掛シーリングの接続手順(第二種電気工事士の技能試験対策)

第二種電気工事士

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11.引掛シーリングの接続手順

引掛シーリングは、天井に取り付いている蛍光灯用のコンセントのことです。

引掛シーリングの端子に電線を接続する時は極性に注意して結線します。

第二種電気工事士の技能試験では引掛シーリングの接続方法は出題されやすいので結線できるようにしておいてください。

このページの目次

引掛シーリングって何ですか?

引掛シーリング

引掛シーリングとは、一般住宅の天井についている蛍光灯用のコンセントのことです。

引掛シーリングには、丸型と角型の2種類があります。

丸型と角型は、ただ見た目が違うだけですので性能の違いはありません。電気工事で実際に家の天井に取り付ける時は好みで選んでください。

電線を引掛シーリングの端子に接続する時は、接地極と書いてあるか書いていないかで端子に接続する電線の色が決まっています。

  • 接地極と書いてある端子がマイナス極(接地側)なので白色の電線を接続
  • 接地極と書いていない端子がプラス極(非接地側)なので黒色の電線を接続

このように、端子に接続する電線の色が決まっていますので、間違えないように気を付けてください。

引掛シーリングの接続手順

引掛シーリングが何なのかわかったところで、次は、実際に引掛シーリングを使って芯線を接続してみましょう。

引掛シーリングの接続手順は、

  1. 電線の絶縁被覆をはぎ取る
  2. 電線の芯線の長さを整える
  3. 端子に電線を取り付ける

の3ステップで接続できます。

引掛シーリングの接続の注意点は、端子に接続した時に芯線が露出して見えていたら即アウトですし、絶縁被覆が見えていたら減点の対象になります。芯線と絶縁被覆の長さに気をつけて加工してください。

引掛シーリングの作業手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。

手順1.電線のシースをはぎ取ります

シースをはぎ取る

引掛シーリングの高さと同じくらいになるように、シース(灰色の外部被覆)をはぎ取ります。

手順2.電線の絶縁被覆をはぎ取ります

ゲージに電線の長さを合わせて加工

引掛シーリングの側面を見てもらうと、ゲージがついていますよね。

ゲージは何に使うのかというと、引掛シーリングの端子に電線を接続する時の絶縁被覆と芯線の長さを調節する目安にするものです。

電線の絶縁被覆(黒色と白色の線)と芯線の長さをゲージと合うように電工ナイフとペンチで加工してください。

手順3.引掛シーリングの端子に電線を差し込みます

引掛シーリングの電線を接続する端子

上の写真は電線を接続する引掛シーリングの端子です。

引掛シーリングの端子に電線を差し込む作業を行いますが、その時に注意することが1つあります。

引掛シーリングの端子への接続時の注意点は、引掛シーリングの端子には極性がありますので端子に接続する電線の色に気を付けなければなりません。

引掛シーリングの表面と裏面には次のように接地側と書いてあるので接続する時は必ず確かめてください。

接地側の端子

引掛シーリングの接地側

接地側はマイナス極、接地側と書かれていない方はプラス極なので電線の色は次の通りです。

  • 接地側の端子:白色の電線
  • 接地側と書かれていない端子:黒色の電線
引掛シーリングの端子に電線を差し込む

したがって、接地側は白色の電線を接続、接地側と書かれていない方は黒色の電線を接続してください。

手順4.電線を奥まで差し込みます

電線を奥まで差し込んで完成

電線を奥まで差し込んだら完成です。

完成しましたら電線を軽く引っ張ってみて端子から抜けないか確認してください。

なお、引掛シーリングの接続作業は間違えやすい箇所が多いので注意してください。引掛シーリングの接続作業で不合格になる条件は、

  • 芯線にキズがついている
  • 端子から芯線が見える
  • 端子から絶縁被覆が見える
  • 極性を間違えて電線を接続した

などです。接続が完成しましたら間違っているところがないか再度確認してください。

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