露出形コンセントの接続方法(第二種電気工事士の技能試験対策)

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10.露出形コンセントの接続方法と接続手順

露出形コンセントは、露出して取り付けるコンセントのことです。

露出形コンセントの端子に電線を接続する時は電線を輪の形に加工して結線します。

第二種電気工事士の技能試験では露出形コンセントは出題されやすいので結線できるようにしておいてください。

このページの目次

露出形コンセントの接続方法

コンセントの差し込み穴は左右で長さが違う

露出形コンセントは、埋め込み形のコンセントではなく露出させて取り付けるコンセントのことです。

露出形コンセントでも埋込形コンセントでもどちらもコンセントなので電化製品に電気を供給する為に使います。

露出形コンセントを正面から見ると、当たり前ですが電化製品の差し込みプラグを挿す為に穴が2つ開いています。

この穴をよく見てください。穴の長さが左右で違うことに気が付きましたか?

自分の家のコンセントでも穴の長さが違いますので確認してみてください。上の写真では、左の穴が右の穴より長くなっています。

電線をコンセントの端子に接続する時は、この穴の長さで端子に接続する電線の色が決まっています。

  • 穴の長さが短い方がプラス極(非接地側)で黒色の電線を接続
  • 穴の長さが長い方がマイナス極(接地側)で白色の電線を接続

このように、端子に接続する電線の色が決まっていますので、間違えないように気を付けてください。

コンセントのマイナス端子(接地側)にはWと書いてある

次は、露出形コンセントのふたを開けて説明します。
※技能試験では、ふたは支給されないと思います。

マイナス側(接地側)の端子には、Wと書いてありますので、Wには白色の電線を接続してください。

上の写真では見えにくいですが、左上のねじの上側にWと書いてあります。

穴の長さが長い方の端子、Wと書いてある端子は白色の電線を接続することを覚えておいてください。

露出形コンセントの接続手順

露出形コンセントの中の構造がわかったところで、次は、実際に露出形コンセントを使って芯線を接続してみましょう。

露出形コンセントの接続手順は、

  1. 電線の絶縁被覆をはぎ取る
  2. 電線の芯線を輪の形に加工する
  3. 露出形コンセントの端子に電線を取り付ける

の3ステップで接続できます。

露出形コンセントの接続の仕方は芯線を輪の形に加工しなければいけないので少しコツが必要です。芯線を輪の形に加工する方法がわからない方は加工方法も一緒に覚えてください。

露出形コンセントの接続の作業手順を紹介しますので技能試験の作業を行う時の参考に使ってください。

手順1.電線の絶縁被覆をはぎ取ります

電線の絶縁被覆をはぎ取って長さを調整

上の写真のようにシース(灰色の部分)の長さと白色と黒色の絶縁被覆の長さが同じくらいとなるように、シース絶縁被覆をはぎ取ります。

露出形コンセントを定規代わりにすると、白色と黒色の絶縁被覆はネジの幅の長さ、芯線(銅線)は差し込み穴の間の長さにします。

手順2.電線を輪の形に加工します

電線を加工して輪をつくります

電線の芯線を加工して輪の形を作ります。

芯線を輪に加工する方法は少しコツが必要ですが、こちら輪の作り方を見て作業できるようにしてください。

手順3.露出形コンセントに電線をセットします

露出形コンセントに電線をセット

露出形コンセントに電線をセットします。

端子と電線を接続する時は、絶縁被覆の色に注意してください。Wと書いてあるマイナス端子(接地側)は白色、何も書いてないプラス端子(非接地側)は黒色の電線です。

差し込み口の穴の長さで区別すると、長い方がマイナス側で白色、短い方がプラス側で黒色です。

手順4.端子のねじを締めつけます

露出形コンセントと電線を接続

露出形コンセントの端子のねじを締めつければ完成です。

最後に端子に接続した電線がしっかりねじで固定されているのか再度確認してください。

ねじが緩んでいたら減点になりますので注意して作業してください。

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