電灯2つ、スイッチ2つの単線図を複線図にする練習方法2(第二種電気工事士の技能試験対策)

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11.応用問題E(電灯2つ、スイッチ2つの複線図の練習2)

応用問題Eは、2箇所にある2つのスイッチで2つの電灯をON/OFFさせる回路図です。

複線図の描き方は、基本的に電灯と点滅器と同じ作業内容なので難しくありません。

ここでは、電灯2つ、スイッチ2つが接続されている配線図(単線図)を複線図に書き換える作業手順を紹介しています。

このページの目次

電灯2つ、スイッチ2つの単線図を複線図に変換する方法

これまで、応用問題A、B、C、Dを勉強してきたみなさんは、複線図と電線の色分けがだいぶ分かってきたのではないでしょうか?

この応用問題Eまで勉強してもらえれば、電灯とスイッチを使った一通りの単線図は複線図に書き換えられるようになります。

今回練習する問題は、電灯2つ、スイッチ2つが接続されている回路図です。

それでは、最後に次の問題を解いて単線図の回路図を複線図に書き換えてみましょう。

単線図を複線図に置き換える応用問題E

注意:スイッチ(点滅器)の左側に添え字で書いてある「イ」「ロ」は電灯のイとロのスイッチの事です。

手順1

練習問題をここまで勉強してきた方は複線図を描く方法はもうわかりますよね。

まずは、それぞれの器具に配線する為に必要となる電線の本数を考えてください。

上の回路図に使われている器具は、電灯イ、電灯ロ、スイッチイ、スイッチロです。

したがって、それぞれの器具に必要な電線の本数は次のようになります。

  • 電源:2本(非接地側と接地側)
  • 電灯イ:2本
  • 電灯ロ:2本
  • スイッチイ:2本
  • スイッチロ:2本

電源、電灯イ、電灯ロ、スイッチイ、スイッチロからは2本ずつ線を描いてください。

手順2

次の作業は、電気の流れをイメージして線を接続してください。

電源プラス(非接地側)→スイッチ→電灯→電源マイナス(接地側)の順番に電気が流れたら正常に動作しますので、そのようにそれぞれの線をつなぎ合わせます。

したがって、スイッチイ、電灯イ、スイッチロ、電灯ロの電気の流れが次のように配線を行ってください。

  • 電源プラス(非接地側)→スイッチイ→電灯イ→電源マイナス(接地側)
  • 電源プラス(非接地側)→スイッチロ→電灯ロ→電源マイナス(接地側)

上記のようにスイッチと電灯の配線を行った複線図の答えは次のようになります。

応用問題Eの複線図

手順3

複線図が完成しましたら、最後の作業は電線の色を付けましょう。

いままで勉強してきた応用問題A~Dの内容を思い出してください。

複線図の線の色を決める手順は次のように行えばよかったですよね。

  1. 電源のマイナス側(接地側)の器具の線を白色にする。
  2. 電源のプラス側(非接地側)の器具の線を黒色にする。
  3. 最後に残りの線の色を適切に割り振っていく。

このような手順で電線の色を決めると、各電線の色は次のようになります。

応用問題Eの複線図の電線の色付け

なお、電線の色に赤色が出てきましたが、スイッチと電灯の間の電線にVVF-3芯を使っているからです。

線の色の決め方がよくわからないという方は、必ずマイナス側(接地側)の白色から色を決めていくようにすれば、色を付けるコツが理解できるようになります。

これで単線図を複線図に変換する練習を終わりますが、理解できなかった方は何回でも繰り返して複線図にする方法をマスターしてください。

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