電線の絶縁被覆の段むきの難しい方法(第二種電気工事士の技能試験対策)

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4.電線の絶縁被覆のはぎ取り方法(段むきの難しい方)

電線の絶縁被覆をはぎ取る方法の段むきは、簡単な方と難しい方の2種類があります。

どちらの方法を使っても段むきができますので、各人で作業がしやすい方で行ってください。

ここでは、段むきを使って絶縁被覆をはぎ取る方法(難しい方)の作業手順を紹介しています。

なお、銅線に傷がついてしまった時は減点されますので、初めから作業をやり直してください。

このページの目次

段むきの簡単な方と難しい方

電線の絶縁被覆をはぎ取る時に使う段むきの方法には、簡単な段むきと難しい段むきの2種類があります。

絶縁被覆をはぎ取る時は、簡単な方でも難しい方でもどちらでも構いませんので、各人で作業がやりやすいと思った方で行ってください。

工具に使いなれている方はどちらの方法でも難しく感じないと思いますが、工具の扱いに慣れないうちはどちらの方法でも難しく感じるかもしれません。

初心者の方は、絶縁被覆に切り込みを入れて引っ張るだけの段むき(簡単な方)をおすすめします。

ここでは、難しい方の段むきの作業手順について説明していきますので、簡単な方の段むきの作業手順については、3.絶縁被覆のはぎ取り(その1)を参考にしてください。

それでは、実際に電線の絶縁被覆を以下で説明する段むき(難しい方)を使ってはぎ取ってみましょう。

段むきで電線の絶縁被覆をはぎ取る手順(難しい方)

難しい方の段むきを使って電線の絶縁電線をはぎ取る時は、電工ナイフで絶縁被覆を1箇所切り取った根元のところに1周切り込みを入れた後に引きちぎる作業です。

この方法は銅線に傷がつきやすいので何回でも練習してコツをつかんでください。

手順1.絶縁被覆を切り取ります

電工ナイフで絶縁被覆を切っていきます

電工ナイフで絶縁被覆を切っていく箇所の反対側を指で支えながら、電工ナイフを絶縁被覆の内側から外側(電線の先端)へ向けて動かして切り取っていきます。

作業を行う時は机の上に電線を固定するのではなく、必ず手で持って行ってください。

なお、電工ナイフの扱いに慣れていないと、絶縁被覆が上手く切れなかったり、銅線に傷がついたり、最悪のことは指の皮膚を切って血が出てくることがあるので注意しながら作業を行ってください。

絶縁被覆を1箇所切り取ると下の写真のようになります。

絶縁被覆を1箇所切り取った状態
絶縁被覆を切った状態

手順2.絶縁被覆に切り込みを入れます

絶縁被覆の周りに切れ込みをいれます

絶縁被覆を先端に向かって切り取った根元のところを(上の写真の赤丸のところ)、指で支えながら電工ナイフで絶縁被覆の周りに1周切り込みを入れます。
※力を入れ過ぎると銅線に傷がつくので注意してください。傷がついてしまったら初めから作業をやり直してください。

段むきの簡単な方と同じ作業なので難しくないと思います。

手順3.絶縁被覆を引きちぎります

絶縁被覆を引きちぎります

絶縁被覆を外側(電線の先端)から内側(1周切り込みを入れたところ)へ向かって引きちぎっていきます。

電工ナイフで切り込みを入れた箇所の切り込みに沿って絶縁被覆を引きちぎれば作業は完了です。

電線の絶縁被覆を引きちぎると下の写真のようになります。

絶縁被覆を引きちぎって段むきが完成した状態
絶縁被覆を引きちぎった状態

全ての作業が終わりましたら、銅線にキズがついていないか最終確認してください。

第二種電気工事士の技能試験は、銅線にキズがついていると減点の対象になります。もし、少しでも銅線にキズが付いていたら切り込みを入れた箇所で電線を切って初めから作業をやり直してください。

実際の電気工事を行う時もどこの現場でも銅線にキズがついた電線は使ったらいけませんよ。

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